デビュー4周年目のT-ARA「苦難を乗り越えて強くなりました」

ガールズグループティアラ(T-ara)が最近デビュー4周年を迎えました。

大きな人気を享受してきましたが、この宝石のようなガールズグループにも苦難がありました。


一部のメンバー(ファヨン・アルム)がチームを脱退して、その際に様々な憶測が飛び交ったのです。

それは、精魂を込めて造り上げられた人気の塔が一瞬にして崩壊する危機のように見えました。

 

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また専属契約期間が定められている韓国歌謡界の特性上、一般的に 『アイドルグループ、5年目の危機説』の問題もあります。

プレッシャーがないといえば嘘になるでしょう。

論議がふくらんだ昨年の7月以降、ティアラは、韓国メディアとのインタビューに応じませんでした。

黙々と自分たちの道を行けばいつかファンが彼女達の心を分かってくれて一部の誤解も解けると信じていたからです。

ここではあえて彼女達の傷をほじくり返すようなことはしません。

ティアラが過去と現在、未来を話すためにいつか一度はぶつからなければならないことを慎重に尋ねました。

勇気を出して、ビルボードコリアと会ってくれたティアラのウンジョンは 「たくさん泣くこともありました」と告白しました。

しかし、彼らはいつもどおり明るく笑いました。

 

Q. この4年という時間を振り返ってみて

A. もう4年も経ったんだなという思いです。気持ちではまだ2年ほどしか経っていない新人ですので。

期間のことは忘れて我を忘れ、活動をたくさんしてきました。

音楽放送をはじめ、メンバー別個人の演技活動、ユニット、音楽など睡眠もほとんど取ることなく、忙しく生きてきたので時間が過ぎていくのはあっという間でした。

この席に上がることができた機会とファンたちからの愛を顧みています。ファンからお祝いの言葉を聞くと責任感も一層大きくなりました。これからは言動や行動一つ一つに、より注意していきます。

 

Q. 最も記憶に残る活動は?

A. 『Bo Peep Bo Peep』です。私たちだけの魅力をしっかりと発散できた曲でした。

初めての衣装に猫のしっぽをつけて猫の手袋をはめた時は、本当に嫌な気持ちでした。かっこよくてきれいな女性グループでありたかったので、こういったことをしなければならないのかと疑問に感じることもありました。しかし、最終的にその曲で初めて1位になることができましたし日本のオリコンチャートでもトップに立てました。

この曲を起点にティアラのすべてのコンセプトと音楽が転換期を迎えたといっても過言ではありません。他の国に私たちの名前を知らせることができた曲でもあります。

 

Q. デビュー当初と今、変わった点と変わらない点は?

A. 心構え自体が変わりました。成熟したようです。デビュー当初は私たち自身、目的意識も持たずにただ会社に従う幼い子供と同じでした。

今は何事も肯定的に考えるようにしていますし、一瞬一瞬、横をかすめるような見知らぬ縁でも、その大切さがよくわかるようになりました。

変わらないのは、いつの間にか年齢も重ねているのに、いまだに元気なメンバー達です。一日一日がホームコメディのシリーズのようでそれが楽しく、舞台に立つ力になっています。

 

Q. アイドルグループ5年目の危機説に対する考えは?

A. 我々からすると危機は少し早く訪れました。(笑)

メンバー間の不和説・いじめ説などが出回りましたが、私たちが気にしさえしなければいいと思い、あまり気にしないようにしました。

もし本当にそんなことがあったなら本当に真剣に悩んでたでしょうがすべて事実とは異なる話です。私たちが気にしても解決するような問題ではありません。

 

成熟したティアラ、その原動力はなんだろうか

ティアラは名実共に『韓国の音源クイーン 』です。

『ラビーダビー(Lovey-Dovey)』では韓国音楽コンテンツ協会が運営・管理している公認チャート2012年上半期の決算でビッグバンを抜いてトップに浮上しました。

また彼女達は2011年にも、そのグラフの年間デジタル総合部門で 『ロリーポリー(Roly Poly) 』で1位になりました。

その年の日本デビューシングル 『Bo Peep Bo Peep』では、オリコンウィークリーチャートを席巻しました。

絶え間ない論争にも関わらずティアラの音楽と舞台だけは認められているという雰囲気です。

いくつかの非難に包まれて停滞していた時期に発表した 『セクシーラブ(Sexy love)』と最後の夏のシーズンソング『ビキニ 』もチャート上位圏に上がって『ロングラン』達成しました。

最近発売された日本正規2集 『トレジャーボックス(TREASURE BOX)』も当日のオリコンチャートを席巻しています。

 

Q. 人気の秘訣は何ですか?

A. 特別な秘訣はありません。良い曲をくださった作曲家の方々に感謝しなければならないでしょう。

また、常に 「頑張って」と応援してくださるファンと所属事務所のスタッフの応援が大きな力になっています。それとともに自信がついて、足りない部分は、舞台で満たそうと努力するので相乗効果があったようです。

ティアラの力というと何よりもレトロなダンス、シャッフルダンスなど様々なジャンルを消化できることではないかと思います。いつの間にか私たちの舞台は 『ティアラジャンル』と表現されるほどの確かな色を持つまでになったことは本当に嬉しいです。

 

Q. 海外での活動が活発だが大変では?

A. 時差ぼけはいつも大変ですが、食べ物が口に合わない時が一番苦労します。最終的には睡眠が薬になりました。実際にメンバー全員が少しずつ痩せてしまうこともありました。わざわざダイエットはしていません。普通のガールズグループのように食べ物を選ばずにみんなよく食べる方です。

 

Q. 休み時間には主に何をしてる?

A. 映画を見る。おいしい料理を食べる。日本に行けば、原宿通りによく行くのですが最近は忙しくて行けませんでした。

 

Q. 盛んに恋愛する年齢だと思いますが?

A. まだ仕事の方が良いですが、(恋愛を)したいところでもあります。普通の大学生のように手をつないでキャンパスを歩いて図書館でデートをしてみたいです。

そういった経験がないので。理想のタイプは男らしいだけでなく、少年の感性も持った、優しくて礼儀正しい人です。外見は重要じゃありません。

自分だけのオーラが感じられる魅力的な人が良いです。

 

Q. この先、どのようなアーティストとして記憶されたいと思うか

A. 1年間活動した歌手と10年間活動した歌手から感じることは違います。大衆がティアラを思い出す 「ああ!この時は本当に大変だった、あるいはこの時は本当に良かった 」と笑って振り返ることができるおなじみのグループでありたいです。多様な姿をお見せするカメレオンのようなグループ。

さらに 「多重人格じゃないの?」という悪口を言われるほど、絶えず変身して色々な表現をしていくという音楽的メッセージをしっかりと伝達するグループになりたいです。

 

Q. ティアラにとってキム・グァンスコアコンテンツメディア代表とは

A. 私たちを喜ばせたり、叱ってくれたりする唯一の方です。かなり優しくなられました。

以前はたくさん怒られたりもしましたが、最近は逆に私たちの意見を聞いてくれたり、自分の悩みを打ち明けたりもします。

老いていく父の、力のない背中を見ている気分です。感受性もとても豊かになって、もう私たちが、とりまとめないとならない時が来たように感じます。

 

Q. ファンに一言

A. ありがとう。どんなことがあっても信じてくれて守ってくださった方々、是非を離れて誰かを信じ、ずっと待つというのは本当に容易ではありません。

ファンクラブというのが団体には見えず、私にとっては大切な一人一人に見えます。すべてが大事です。最後までファンとして応援してくれなかった方でも寂しくなったり、恨だりすることはありません。その方たちが今まで送ってくれた愛を忘れることはできないからです。

ティアラはさらに強くなりました。内面もしっかりと整えられました。

表面上の派手さを誇るガールズグループではなく、ほのかな光を放つ真珠のような感じです。きらめくパールも、最初は一つの傷から作られます。

韓国の有名な詩人チョン・ホスンさんは 「長い時間、心を込めて傷を抱いて包みこむ。それが美しい宝石を作るということだった」と語りました。

 

米国市場への進出を目前にしたティアラの未来に再注目する時が来たようです。


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