
例年より早く訪れた猛暑も2013韓国ヤクルトのセブンプロ野球のオープンを妨げることは出来ません。
炸裂するバットの快音や神業に近いグローブの守備まで加われば、野球場は一瞬歓声に包まれます。
野球場の活気を加えてくれる選手応援歌。
球場に歌が響きわたれば観客は、電光掲示板を見ていなくても、誰が登場するのか知ることができます。
では、野球選手が愛しているK-POPスターは誰でしょうか。
野球場で最も流れている歌を調べるには、各球団が提出した曲のリストを見ると分かります。
各球団は毎年11月ごろ、過去1年間のシーズンに使用した音楽リストを韓国音楽著作権協会に提出します。
そしてそれを韓国野球委員会のマーケティング子会社であるケイビーオーピー(KBOP)が一括処理するという仕組みです。
現在(6月14日現在)2012年に使用された曲のリストを提出した球団
- トゥサンベアーズ
- ロッテジャイアンツ
- ネクセンヒーローズ
- キアタイガース
- サムスンライオンズ
- ハンファイーグルス
を中心に選手の応援歌と登場する音源を調べてみました。
6球団で最も多く登場したK-POPミュージシャンは、PSYとT-ARAです。
サイは昨年のヒット曲 『江南スタイル』でトゥサンだけで104回響きわたりました。
サムスンも40回ほどこの曲が登場しています。
キアとハンファはチアリーダーの公演曲でそれぞれ20回、8回程度使用されました。
サイの別の歌 『芸術だ』『チャンピオン』なども各球団の人気応援歌として流れていました。
アイドルグループの中ではティアラが人気でした。
ガールズグループティアラの歌はサムスンで最も多く使用されました。
34曲の中でティアラの曲が三曲も載せられています。
『ロビダービー(Lovey Dovey)』『くるくる(Round Round)』『セクシーラブ(Sexy Love)』で、それぞれ40回程度使用されました。
トゥサンでもティアラの 『ロビーダビー』が32回ほど出てきました。
ネクセンでも試合のたびに、ティアラの 『ロビーダビー』をプレイリストに入れていました。
野球選手が好んだ海外ポップミュージシャンは、LMFAOとマルーン5でした。
トゥサン球場で二つのアーティストの曲が何度も出てきています。
エレクトロニックデュオLMFAOは、クラブダンスミュージックをリードするミュージシャンで野球選手が好きな海外のポップアーティストです。
トゥサンのキム・ヒョンス選手は、昨年登場時のテーマソングにLMFAOの 『ソーリーフォーパーティーロック(Sorry for party rocking)』を選んで152回使用しました。
トゥサンのチェ・ジュンソク選手もLMFAOの 『Shots』を登場するたびに流して112回使いました。
韓国人が愛するアメリカのロックバンドの一つであるマルーン5(Maroon5)はトゥサンのソン・シホン選手が選択。
選手が登場する度に『ムーブスライク・ジャガー(Moves Like Jagger)』を使用しました。
マルーン5のヒット曲 『Payphone』もトゥサン球場に登場。
過去には、野球場で流れる音楽は大体的に流行歌に限定されていました。
しかし、時間が経つほど流行歌ではなく、自分の特徴をよく示すことができる曲を選ぶ傾向に変わってきています。
ある野球関係者は 「おおむねシーズンごとに人気のある曲は、大衆が好む人気アイドルグループの音楽が多く使用されている。だが登場するたびに自分の色をしっかりと示すためにヒットソングを避ける選手も多い。流行歌は一過性だから登場のテーマソングを頻繁に変えなければならない煩わしさがある。このため、主にポップやクラブダンスミュージックを選定していくつかの季節の間、使用することもある 」と説明しました。
野球場の音楽著作権料は、入場料収入に音楽の使用料率(0.3%)を乗じた数値になります。
昨年KBOP年鑑によると、入場料収入が最も高かったのはLGで112億ウォンに達しています。
2位はトゥサンの111億円、3位はロッテの104億ウォンです。
4位と5位は、SKとネクセンでそれぞれ80億、58億ウォンの入場料収入を上げています。
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